東京に引っ越してきて以来、コミケにはだいたい毎回行っている。
「自分でも本を作りたいなぁ」その度に言っていて、やっと実現した。
ちゃんと記録していたわけではないが、費用は10万円くらい、時間は200時間くらいだろうか。
1,000円で100部頒布できたので、だいたい費用の元は取れているはず。
この本を頒布した。
http://sanya.sweetduet.info/ksnctfc92/
申込み
申込みの締め切りが意外と早い。
8月の夏コミの締め切りは2月、12月の冬コミの締め切りは8月。
さらに、オンライン申込みであっても、申込書を物理で買う必要がある。
コミケの会場で買うのが一番楽で安い。
次回の申込書の通販の注文締め切りは明日の12時なので、今すぐ注文しないと間に合わない。
https://shop.circle.ms/CShopping/Detail/1364
必要なのは「申込書番号」と「オンライン申込用番号」なので、誰かに余ったものを譲ってもらうならば、とりあえずこの番号だけ送ってもらうという手がある。
申込み多数の場合は「抽選」と書かれているけれど、(たぶん)実際には選考なので、真面目に書く必要がある。サークルカットがつらい。
当落発表
今回の当落発表は6月9日だった。
ここから準備をすると余裕が無いとは思っていたけど、結局何もせず……。
コンテストサイトの製作
コンテストを開催して、その解説を頒布するという趣旨なので、コンテストサイトが必要。
ksnctfは技術的負債の塊で触りたくなかったので、新規にExpressで作った。
ソースコードはGitHubに置いている。
Expressはシンプルで良かった。
多人数で大規模なサイトを作ろうとすると、自由度が高い分大変かもしれない。
CSSフレームワークはBulma。
綺麗だし、必要なものは一通り揃っているしで、こっちも良い感じ。
本の製作
これが一番重要。
色々迷った末、markdownで書いてpandocでPDFに変換した。
コマンドはこれ。
pandoc 00_preface\preface.md -o 00_preface\preface.latex
pandoc \
-B 00_preface\preface.latex \
01_preliminary\preliminary.md \
: \
12_colophon\colophon.md \
-o ksnctfc92.pdf \
--latex-engine=lualatex \
-V documentclass=ltjsbook \
-V papersize=b5 \
-V classoption=openany \
-H header.latex \
--top-level-division=chapter \
--highlight-style monochrome \
--toc \
--toc-depth=2
pandoc -D latex
で元になる.latexの中身が出てくる。
ちょこちょこLaTeXのコマンドを本文にも入れる必要が出てきてしまったので、次は全部LaTeXでも良いかもしれない。
あるいは「CSSではじめる同人製作」という本を買ってきたので、この本を参考にHTMLか。
なかなかこれといった方法が無くてつらい。
印刷は写真を元にPhotoshopでゴリゴリと。
フリーソフトとか安いソフトでも何とかなるかもしれないが、デファクトスタンダードなので、PhotoshopとIllustratorがあると安心。
しかし高い……。
本の印刷はポプルスに頼んだ。
私が最初に買った同人誌が「空の境界」でポプルスが印刷したものだった。
懐かしい。
2週間前くらいに原稿ができていれば良いイメージ。
決済手段を色々と用意した。
http://sanya.sweetduet.info/ksnctfc92/
クレジットカード
Squareのリーダーを買った。
5,000円。
1,000円くらいだった気がしたけど、それは磁気だけでICカード非対応のリーダー。
今は使えないらしい。
VISA、Mastercard、American Expressは登録したらすぐに使える。
その他のJCBなどは審査が必要。
審査まではしていないので、3ブランドだけ使用可。
pixiv PAY
https://pay.pixiv.net/
pixivがコミケの直前に出してきたアプリ。
今回のコミケでも対応しているサークルがたまにあった。
ギリギリだから雑な作りかと思ったら、良くできていて直感的に使える。
1回支払う側で使った。
QRコードを読み取ってボタンを押すだけなので、支払う側も楽。
どうしても現金のほうが速いから、列ができるようなサークルだと厳しいが、そうでもなければけっこう便利そう。
breadwalletならスマホで受け取れる。
iOS版はApple Watchにも対応していて、Apple Watchの操作だけでQRコードを出して「ここに払ってくれ」とできる。
6承認どころか1承認を待つのも大変なので、ネットワークにトランザクションが流れたら本を渡してしまって良いと思う。
たしか、ビットコインのノードは二重支払いになるようなトランザクションが流れてくると、2個目のほうは拒否するようになっているのがデフォルトなので、実際に二重支払いをするのはなかなか大変そう。
トランザクションが溢れるようになったら、手数料0で支払って、ネットワークから消えるのを待つという手はあるかも。
モナコインちゃんbotを使うのが一番手軽だと思う。
支払う人が事前にモナコインちゃんbotにモナーコインを送っておく必要があるけれど、モナーコインを日常的に使っている人なら、たいてい預けているでしょう。
外貨
外貨が好きで、海外に行ったときにはなるべくコンプしようとしているので、外貨でもOKと書いておいた。
結果
クレジットカードを使った人が1人。
その他は0。
もっと言うと、1万円札、5千円札、500円玉もそれぞれ1人ずつ。
他は全員が千円札だった。
「お釣りを準備しておけ」という話を聞くので、千円札を50枚持っていったけれど、手を付ける必要が無かった。
クレジットカードを使った人がいたから、Squareリーダーが無駄にならなくて良かった。
同じように色々な支払い手段を用意している人が来て話したが、やはりクレジットカードを使う人がたまにいるくらいで、他は全く使われないらしいw
(「買いに来てくれ」と言われたけど、結局行かなくてすみません)
当日
外に並んでいる人たちを横目に、すっと入れる。
開場前はビックサイトの人口密度が低い。
サークルチケットすごい。
PO.SU.TAというポスタースタンドの評判が良いので買おうと思ったけど、買おうとしたときにはもう遅かった。
次に出展するときには買おう。
コミケ側で1,000円で貸してくれるというので借りた。
これ↓の後ろのやつ。
ブックスタンドと値札は100円ショップで買った。
値札は良いのだけど、ブックスタンドがすぐに外れるので、見本誌を取ろうとした人が慌てて申し訳なかった。
民法第486条に金を払った人は領収書を請求できると書かれているので、いちおう領収書も買ったが、一切要求されなかった。
動画を流そうと思って、iPad miniを持っていった。
すぐに画面が消えるしループ再生はできないしで諦めた。
動画を普通に開いてもループの設定項目は無いが、アルバムを作ってスライドショーならループ再生できたらしい。
そんなの分かるか。