2025年6月22日現在、次の16人。
- Chad Batten (2009BATT01)
- GA Cubers Mountain Trip 2018, Second round, 第3試技, 18手
- Harry Savage (2013SAVA01)
- The Great British Blind Off 2019, First round, 第3試技, 17手
- Sebastiano Tronto (2011TRON02)
- FMC 2019, Final, 第1試技, 16手
- Cale Schoon (2014SCHO02)
- North Star Cubing Challenge 2020, Final, 第2試技, 18手
- Wong Chong Wen (黄崇文) (2014WENW01)
- Mental Breakdown Singapore 2024, Final, 第1試技, 18手
- FMC in Bali: Pura-Pura Mencari Solusi 2024, First round, 第2試技, 18手
- Levi Gibson (2018GIBS04)
- Ashfield Summer Challenge 2024, Final, 第2試技, 16手
- Aedan Bryant (2017BRYA06)
- Ashfield Summer Challenge 2024, Final, 第2試技, 16手
- Jan Riedl (2019RIED01)
- Rubik's WCA European Championship 2024, Final, 第1試技, 18手
- Kyeongmin Choi (2017CHOI07)
- Korean FMC Championship 2024, Final, 第2試技, 18手
- Yunqi Ouyang (欧阳韵奇) (2007YUNQ01)
- Korean FMC Championship 2024, Final, 第2試技, 18手
- Daniel Karnaukh (2014KARN02)
- New York Quiet Championship 2024, Final, 第3試技, 18手
- Jacob Sherwen Brown (2022BROW01)
- Rubik's UK Championship FMC 2024, Final, 第3試技, 16手
- Radomił Baran (2020BARA02)
- Europe FMC Friends - Winter 2025, Final, 第1試技, 18手
- 5BLD Masters Opole 2025, Final, 第3試技, 17手
- Wojciech Rogoziński (2019ROGO04)
- Europe FMC Friends - Winter 2025, Final, 第1試技, 18手
- Enrico Tenuti (2017TENU01)
- Europe FMC Friends - Winter 2025, Final, 第1試技, 18手
- Firstian Fushada (符逢城) (2015FUSH01)
- Singapore Championship 2025, Final, 第2試技, 17手
FMC(Fewest Moves Challenge、最少手数競技)とは、ルービックキューブの手数の少ない解法を、キューブと紙とペンを使って人力で1時間以内に探す競技である。
キューブはどんな状態からでも20手で解けることが知られているが、20手掛かる状態というのはとても少ない。 全体の0.0000000011 %しかない。 8手以下になる確率より低い。 割合は次の通り。 https://www.cube20.org/ の数値から割合を計算した。 なお、16手以降はおおよその値らしい。
| 手数 | 割合 |
|---|---|
| : | : |
| 14 | 0.02 % |
| 15 | 0.21 % |
| 16 | 2.54 % |
| 17 | 27.74 % |
| 18 | 67.05 % |
| 19 | 3.47 % |
| 20 | 0.0000000011 % |
2025年現在の人類のレベルは、トップ層の人が稀に真の最短解と同じ手数を見つけることができるくらい。 ……というのは聞いたことがあるけれど、実際何人が最短解を見つけているのかが気になって調べた。
結果とスクランブルは公開されているのでクローラーを書いて……ということはしなくても、DBのダンプが公開されている。 ありがたい。
これをSQLiteに読み込んで……と思ったら、MySQL用で、非互換なところがあるらしく、ダメだった。 まあ、TSVで良いだろう。
スクランブルは最短の手数というわけではないので、最短解を探す必要がある。 これはコンピューターでもちょっと難しく、雑にプログラムを書くと終わらない。 Nissy を使った。 このプログラムは、数十分掛けて数GBのテーブルを作り、それを使って最短解を数分くらいで探してくれる。 そう、コンピューターでも、ちゃんと作られたプログラムでこのくらいは掛かる。 これを人力で見つける人はすごい。 最短であることが保証された解を探すのと、なるべく短い解を探して実はそれが最短だったという違いはあるけれど。
nissy-# というプロンプトが出力されなくてちょっとハマった。
setbuf で標準出力のバッファリングを無効化する必要がある。
20手以下の結果について、最短解と手数が一致しているかどうかを調べた。 前述のように最短解が20手であることはまずないので、20手は調べなくても良い気はするが、一応。
プログラムと結果。
16手の記録が出たFMC 2019は、Extraのスクランブルがあり、各選手の試技がどのスクランブルかが分からなかった。 しかし、本人がこの記録を紹介している。
Czech Open 2012はスクランブルが公開されていない。 でも、20手なので、ほぼ確実に最短解ではないでしょう。